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【2017年8月24日】町から本屋がなくなる日が来ないように

本日24日のYahoo!ニュースに  書店ゼロの自治体、2割強に 人口減・ネット書店成長…  という記事がありました。
書店が地域に1店舗もない「書店ゼロ自治体」が増えていて、香川を除く全国46都道府県で420の自治体・行政区にのぼり、全国の自治体・行政区(1896)の2割強を占める、とあります。(取次ぎ大手のトーハン調べによる)
そしてそういう自治体は、今後も増え続け、書店は大きな都市の大型書店しか残らなくなりそうです。

 

私の小学生の頃住んでいた町 (市) には、本屋さんが4つありました。マンガ好き・本好きな子どもだったので、しょっ中自転車で立読みに行っていました。時には、時が経つのも忘れる程、立読みに熱中した事もあります。
家族で隣の町 (住んでいるところより大きい) のショッピング・センターに、買物や食事に出かけた際も、家族が買物をしている間、大体立読みをしていました。

 

そんな中で、いろんな本との出会いがありました。「火の鳥」や「銀河鉄道の夜」や、題名忘れましたが、相対性理論を子ども向けに説明した本や。その他たくさん、主に宇宙に関するもの。

 

今の、小自治体 (平たく言えば、田舎) に住んでいる本好きな小中学生たちは、自ら自転車をとばして好きな本を探しに行く事が、現実問題として出来なくなってきています。
スマホも持てない年齢の、本の好きな子たちは、一体どうしているんでしょうか? 親の買い与える本しか読んでいないのでしょうか? 学校の図書館を利用しているのでしょうか? (親の勧める本や学校の図書館の本は、大体が面白くありません)
ちょっと気になりました。

 

北陸は今はまだ恵まれていますが、今後どうなるかは分かりません。尚、微力ながら、本やCDは、町のお店で買うように心がけています。

 

 

ライブを演らせて頂いた、文苑堂書店富山豊田店。富山県・石川県は、大きな本屋がいくつもあり、恵まれていると思います。

【2017年8月24日】リフの練習と、アルバム6曲目「グランド・サマー・フェスティバル」

今作っている曲の、イントロとアウトロのリフを弾くためのピアノの練習をしました。ほんの数小節なのですが、短いからこそちゃんと弾かなければいけないかなと。

 

元々この曲は、イントロの短いフレーズから発展していって出来た曲なので、イントロのピアノ入れは、画竜点睛といった趣きもあります。
こういう、短く・覚え易いフレーズを何度も繰り返されることを、音楽用語で「リフ」と言います。

 

洋楽ロックではリフが命、リフのみで成り立っている曲が、昔も今もとても多いのですが、J-POPのヒット曲では、強烈なのはほとんどありません。日本人には、リフのみで成立する音楽は馴染んでいないんですね、多分。

 

「リフ」について、今一ピンとこない方へ。
誰もが知っている曲だと、坂本龍一氏の「戦場のメリー・クリスマス」です。最初から最後まで、「🎶タララララーン・タラタラララ・タララララーン」の繰り返しですね。あれこそ、リフで聴かせる曲です。

 

リフは、確信がないと弾けません。何の確信かというと、「このフレーズは、自分 (やオーディエンス) をシアワセに導いてくれる、そんなフレーズであり、延々と続ければ続けるほどハイになる」という確信です。
こう書くと大げさですが、要するに、弾いて気持ちのいい・ずっと弾きたくなる、そんなフレーズです。
演る方が、しつこくないだろうかとか、飽きられるのでは、と感じているようでは、それは大したフレーズではありません。

 

そう思って自曲を振り返ると、私の曲だと、2枚目のアルバムの「グランド・サマー・フェスティバル」しかありません。この曲は、イントロの「🎶タララタッタラーン」が、最初から最後まで通底している、リフ命の曲です。

 

実際この曲は、イントロのフレーズが浮かんだ時に、「これはいける!」と、一気に作りました。練習するのもとても楽しい曲でした。最初はもっと遅かったのですが、2回演り直して、演り直すたびにスピードが速くなっていきました。
ああいう、シンプルで力強い強い曲を、また書きたいなあと思います。

 

 

「戦メリ」を弾く坂本龍一氏。