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【2018年2月21日】久しぶりにCD購入しました 〜 イノヒデフミ、オザケン

大雪で外出もままならない日々が続きましたが、北陸にもようやく春がやって来た感があるこの頃です。久しぶりにCDを購入しました。2枚です。

 

 

 

 

 

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一枚はこれ。イノヒデフミさん「イノコロジー」。’09年のアルバム。
去年ジャケ買いしてブログでも紹介した「サティスファクション」というアルバムが結構気に入って、リピートしていました。このアルバムは、過去の名曲 (自作もあり) をダブ感溢れるトラックにして、その上をローズ・ピアノの旋律が乗っかるといったものでした。
タイトル「イノコロジー」に、気概というか、いい意味でのアーティスト・エゴを感じ、興味を持ちました。

 

 

聴いてみて、やはりタイトル通り、マイ・ワールドが全開していました。「サティスファクション」でも見え隠れしていましたが、やはり、オシャレなラウンジ・ミュージックの人ではなく、こういうヘンな人だったんだとうれしくなりました。
なんか最近は独自性が溢れている曲を見つけると、多少聴きにくい音でも、ついうれしくなって聴き込んでしまいます。このCDも、多分「サティスファクション」ほど売れてないと思いますが、何度もリピートすると思います。

 

 

 

 

 
もう一枚はこれ。小沢健二さん「アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先) 」。岡崎京子さんのマンガ「リバーズ・エッジ」の実写映画の主題歌です。最近の2作以上に輪をかけて凝ったジャケットです。「CD=単なる音源メディアではなく、形のあるモノ、ヴィジュアル」という本質にこだわっているところが、オザケンらしいところです。他のメジャーなレコード会社のアーティストだと、採算のこととかレコード会社の圧力で、絶対にこんなジャケットでのリリース出来ないと思います。さすがです。

 
曲はタイトル通りの、ギターのアルペジオが滑らかな曲。昔のヒット曲「カローラⅡにのって」を思い出しました。まさかこう来るか、という感じです。2曲目は何と「ラブリー」を、満島ひかりさんとデュエットしているライブ音源。リズム・マシンとギターのみのアレンジが良くって、1曲目と地続きに聴こえます。余り言われないけど、小沢さん、ギター上手いです。

 
ところで、「リバーズ・エッジ」の実写映画化、ホントに驚きました。いろんな意味で生々しい表現のマンガで、実をいうと、実写版を観るのは私にはちょっと抵抗があります。(このマンガの実写版に限らず、保守的な原作のファンは大体そう言うらしいです 笑)

 

 

映画化されることで、岡崎京子さんを知らない若い世代の方々の多くが、この作品に触れると思うと、感慨深いものがあります。この作品は、面白いとかつまらないとかの、娯楽として鑑賞されるマンガというよりも、身に染みて分かるか・全然分からないか、そのどちらかを読んだ人に迫ります。分かる人にとっては「面白い」よりも「必要」だと感じると思います。そんなマンガ。
日々生きづらさを抱えて暮らしている青年・少年少女には、ぜひこの作品に触れてほしいです。きっと何か感じるところがあるのでは。そう思います。

 

【2018年2月20日】前回ブログを書いた後に 〜 ブログは内観と通じます

内観

 

① 〘仏〙 精神を集中して自分の心を観ずることによって,自己の内部にある心理や自己の真実の姿を知ろうとする瞑想による修行法。観心(かんじん)。
② 自己の内面を見つめ,そこにあるものを探求すること。内省。
③ 〘心〙 〔introspection〕 自分自身の心の動き・状態を自分で観察すること。自己観察。内省。

 

ー Weblio辞書より

 

 
このブログは基本的に毎日更新しています。日々のリアル・タイムのことも当然取り上げていますが、同時に、過去にあったことや聴いた音楽なども、結構取り上げています。

 

 

前回、ドラゴンアッシュを取り上げた際、聴いていた当時のことが、次から次へと鮮明に脳裏に浮かび上がってきました。
過去、ブログを書いている時にも度々そんなことがありましたが、ドラゴンアッシュの場合、熱心に聴いていた時期から突然聴かなくなったので、余計に聴いていた頃のことが、そこだけ時間が浮いて蘇ってくる、そんな感じです。
そしてそれは、いい思い出だけでなく、思い出したくなかったことまでも。(仲良くしてた女の子と疎遠になったりとか 笑)

 

 

しばしのバッド・トリップ?の後に、これって、昔心理学の本で読んだ「内観」に似てるんじゃない?と、ふと思いました。内観については、興味ある方はぜひ掘り下げてみて下さい。ネット上にもタメになるサイトがたくさんあります。

 
「人間は忘れる動物である」と、昔から言われています。これはマイナスの意味だけではなくプラスの意味もあります。辛いことや悲しいこと、恥ずかしい大失敗などがあっても、忘れることが出来るので、何とか立ち直れることが出来るという訳です。いわばリセット機能のようなものです。

 

 

でも、都合の悪いことばかりをどんどん忘却していくと、自分自身をちゃんと掴めなくなります。「自分の本当の姿 (心の世界)」「現実世界での自分の立ち位置 (外の世界)」がよく分からなくなります。
実際に僕らは、同じような失敗を何度何度も繰り返します。同じようなことで、毎回くよくよと悩んでいます。何故なら、以前失敗したことや、悩んだこと、その原因を、毎回忘れてしまっているからです。
そして、やりたいけど出来ないことは、同じ調子でいつまで経っても出来ません。何故出来ないのか、出来ないこと自体が辛い体験なので、挑む際にはその出来ない原因を既に忘れてしまっているからです。タバコを止めたいけど止めれない、とか。その他いろいろ。

 

 
そういう意味で、ブログを始めて過去を振り返り出してから、それ以前よりも自分自身のことが、少しだけど分かってきたかもしれません。今まで50年生きてきて、自己反省など一度もしたことなかったので、ちょうどよい機会なのではないかなと。
実はこのブログ、ネタに行き詰ったらすぐに止めようと、書き始めた当初から思っていましたし、知人にもそう言っていました (止めた時の言い訳)。だけど最近は、もしネタがなくて行き詰っても修行だと思ってがんばりたいと、ちょっと思っています。

 

 

 

 

アンリ・ルソー「眠るジプシー女」。ルソーは心象風景を描いた画家。19世紀〜20世紀に活動していました。「内観」から、何故か連想しました。特に意味はありません。