【2020年8月6日】JAGATARA「ニセ預言者ども」アナログ盤でリリースされます

 

 

 

パンクでファンキーで且つ洗練された音楽性を誇った、’80年代、日本の裏?音楽シーンの伝説バンド「JAGATARA」の「ニセ預言者ども」「それから」のアナログ盤がリリースされます。

 

 

 

いつ頃からか、YouTube等のインターネットのチャンネルの普及により、ポップ・ミュージック (商業音楽) のシーンでは、聴かれる・聴かれないは、一瞬のうちに決定されるようになりました。

取り敢えずサワリを聴いてみて、興味があったら数十秒。よっぽど気に入ったら、全曲聴き通す。そんな感じでしょうか。

 

 

なので必然的に、売れる音楽 (売りたい音楽・多く聴かれたい音楽) は、リスナーを飽きさせない為に、ジェットコースター的というか、打上げ花火的というか、曲の展開が目まぐるしく変わるのが主流になっています。ポップ・アーティストの皆さんたちは、いかに1秒でも長くリスナーに聴いて頂けるように、日夜知恵とスキルを絞っています。特にJ−POPに顕著な気がします。

 

 

 

JAGATARAの曲の基本はファンクで、10分を超える曲が普通に多く、この時点で聴く・聴かないが、人によってはっきり分かれそうです。グルーヴしながらジワジワと盛り上がっていく音楽ですが、そこには、一瞬一瞬の緊張感が伴っています。一瞬が永遠に続く、そんな趣きが感じられます。

永遠に続くビートに、江戸アケミさんの刹那的・パンク的ボーカルが乗る、それが絶妙にマッチして聴こえます。

 

 

今どきのJ−POPとは全く別次元の作りの音楽なのですが、今聴くと、そんな異次元的にも古臭くも聴こえません。むしろ、オシャレにすら聴こえます。当時はJAGATARAがオシャレに聴こえるなどとは思いもしませんでしたが。(もちろん、アケミさんのボーカルが入ると、オシャレ的雰囲気は吹っ飛びますが)

 

 

 

今回リリースの2枚のうちの1枚「ニセ預言者ども」は、「南蛮渡来」と並んで、そんなJAGATARAミュージックの最も美味しい一枚です。

全4曲。そのうち2曲は15分程の長尺曲です。その長尺曲2曲「みちくさ」「都市生活者の夜」は、JAGATARAの中でも5本指に入るくらいによく聴きました。名曲です。

 

 

百聞は一聴に如かずで、聴くとその凄さが体感出来ます。私は記事を読んで、久しぶりに朝からJAGATARAを聴いて、とてもハイな気分です。

 

 

 

 

 

YouTubeにて「ロックンロール・オリンピック’87」から「みちくさ」。

同時代のどんなバンドとも違う、唯一無二さが堪能出来ます。コアな音楽ファンの方へ。お暇があったら是非閲覧してみて下さい。